こんにちは、あしこめです。
今回はこのブログのタイトルにもなっている「足の裏の米粒」について記事を書いていこうと思います。
本記事の内容
・足の裏の米粒ってどんな意味?
・本当に食えない資格なのか
・今後、一級建築士は希少価値が上がる
足の裏の米粒ってどんな意味?
よく一級建築士は、足の裏の米粒と揶揄されています。
これは足の裏に付いたご飯粒に例えた話で、「取らないと気持ち悪いけど、取ったところで汚いから食べられない」というものであり、「取得したほうがいいけど、その資格だけで飯を食っていくのは難しい」という意味です。
一級建築士だけでなく、他の難関国家資格でも言われることがあります。
でもこれって、自分の足の裏、自分の部屋の床に落ちた米粒なら全然平気だよ!って人も少なからずいますよね(笑)
他人が握ったおにぎりのほうが苦手だったりします(笑)
つまり何が言いたいかというと、誰かが言ったこんな言葉にいちいち惑わされたらもったいないということです。
本当に食えない資格なのか
僕はこれを聞いた時に、それは少し違うんじゃないかなと思ったのが正直な感想です。
一級建築士と聞くと住宅やビルなどを設計して生計を立てているのをイメージされる人が多いと思いますが、世の中には様々な一級建築士が存在します。
設計する人がいれば監理だけをする人、CADで図面を引く人、構造や設備分野を扱う人、現場を管理する人、不動産やインテリア業界で活躍する人、など他にもいると思います。
要はその資格をどのように利用するかってことなんですよね。
実際、先ほどあげた種類の業務をオールマイティにこなせる一級建築士はかなり稀だと思います。みんなそれぞれ得意の分野で仕事をしている人がほとんどではないでしょうか。
おそらく足の裏の米粒と言われているのは、個人設計事務所で設計・監理をしている一級建築士だと思います。
これに関しては確かに難しいかもしれないですね。僕の友人にも有名なアトリエ系設計事務所出身の人がいますが、食っていくのがやっとだと言っていました。
組織系設計事務所に所属する、いわゆる「サラリーマン建築士」であれば給料は保証されます。その代償に、「自由な設計」が出来なくなることが多いですよね。
「自分の作品を残すような設計」か「会社の利益を考慮した設計」とするのか葛藤されるのではないでしょうか。
まぁ大半はサラリーマン建築士ですから、普通に食えている人が多いと思います。
今後、一級建築士は希少価値が上がる
建築業界全体の話でもあるのですが、高齢化による人材不足が加速しています。
国土交通省が発表しているデータによると、登録している一級建築士約36万人のうち、所属している建築士は14万人います。
(※2017年3月31日時点)
14万人の所属建築士のうち、
50代以上が64%
40代が24%
30代が11%
20代に至っては1%しかいません。
あと10年、20年もすれば現役の建築士はかなり減るでしょう。国もこの事態を懸念して、令和2年度から受験資格を緩和しました。
合格率がいきなり上がって合格者を簡単に増やすようなことは出来ないでしょうから、希少価値は守られると思います。
それはそうと20代が1%ってすごいですよね。ここで取得できれば「箔」が付くのではないでしょうか。
「箔」って意外と大事ですよ。会社での評価もそうですし、社会的な信用もある程度得ることが出来るし、僕が1番感じたのは名刺交換の時に資格を見て興味を持ってくれることが多いですね。
なるべく早く取得したほうが色々な恩恵が得られると思います。
終わりに
一級建築士が足の裏の米粒であるか説明してきましたが、どのように利用するかで普通に食える資格だと言えます。
むしろ今後希少価値が上がっていきますので逆にチャンスではないでしょうか。
今は落ち込んでいる業界かもしれませんが、必ずまた盛り上がる時がくると僕は信じています。
以上、お読みいただきありがとうございました。